21世紀を迎え、2002年ワールドカップ日韓共同開催、2004年の「韓流」ブームに見られるように、日韓関係の距離はこれまでのような「近くて遠い国」というイメージから、着実に「近くて近い国」へと転換しつつあります。しかしその一方で、2005年は日本の実質的な植民地支配が始まった第二次日韓協約(乙巳保護条約)から100周年、戦後60周年、日韓条約40周年を迎える節目の年であり、韓国国内ではすでに日韓条約の締結過程の外交文書一部公開がおこなわれ、韓国政府が「日帝強占下強制動員被害調査」を開始し、市民団体も歴史清算を求める動きを強めています。
こうした動きは、市民レベルでの交流が進むなかにあって、過去の歴史清算と歴史認識の隔絶が日韓関係の真の意味での信頼と協力の関係をより深めていく上での壁となっていることを物語っているといえます。
この間日本で起こっている「教科書問題」、「靖国神社参拝」、「教育基本法改悪」の動きなど、偏狭なナショナリズムの台頭は、アジア諸国の不安と不信を増大させており、島根県の「竹島の日条例」の制定をめぐっては、歴史認識をめぐる日韓の深刻な対立状況が浮き彫りとなっています。
一方で日本はこの間、自衛隊のイラク派兵など米国への戦争協力体制を強化しており、本格化している憲法改正論議もあわせて、過去の侵略により被害を受けたアジア諸国の危機意識を高めさせています。
世界的に見れば、米国による覇権主義が強まりつつも、グローバリゼーションは着実に地域化をも促しています。それはアジアにおいても例外ではなく、すでに東アジア共同体を視野に入れた各国の共同の努力が開始されています。
こうした潮流の中で、日韓関係の持つ意味は東アジアにおいて極めて重要性を増しつつあります。特に、いまだに何らの歴史清算がおこなわれていない朝鮮民主主義人民共和国と日本との関係正常化の実現と、東アジアの非核平和実現にむけた朝鮮半島における核問題の解決のためにも、過去の歴史を正しく踏まえた日韓のパートナーシップが重要なのです。
こうした観点から、2005年という節目の年を迎えて、改めて日韓の真の「友情」を育んでいくための取り組みとして裏面の通り、集会をおこないます。
ぜひとも本集会の趣旨にご理解くださり、ご賛同いただけますようよろしくお願いいたします。