集会決議
国際化時代が叫ばれて久しい日本社会で、日本生まれの子どもたちが、国外に強制送還される危機が迫っています。韓国から短期ビザで来日し、さまざまな事情から日本で暮らしを続けてきた母親の高銀烈さんと、日本で生まれ育ち、現在大阪市立加美北小学校に通っている李悠紀さん、李悠太さんの家族3人は、地域に育まれながら、親子寄り添い生活してきました。
悠紀さん、悠太さんは、生後30日以内に申請していれば、父親の永住資格を引き継ぐことができましたが、認知が遅れたばかりにその資格すら与えられませんでした。その上、法務省は、13年以上日本で暮らしてきた高銀烈さんが「不法滞在」であるとして、子どもたちも含めた3人に「退去強制」命令を出しました。多くの人たちの支援のもとで、李悠紀さん家族の在留特別許可を求めて取り組みを進めてきましたが、昨年10月、最高裁判所も日本での在留を望む家族の思いを退けました。
また、昨年11月再度の在留特別許可の申請もむなしく昨年12月24日に、法務省から申請は、却下されてしまいました。茨木入管は、来る2月18日に予定されている出頭日を前に、「出国に応じなければその場で母親を収監する」と迫っています。子どもたちは、母親と離れ離れの生活を送らざるを得ないばかりか、保護する者がいなければ児童養育施設に入所してもらうことになると示唆しています。そうなれば加美北小学校に通えなくなり、悠紀さんは卒業式にも出席できなくなってしまいます。
長年日本で生活し、韓国に生活の基盤のない高銀烈さん、日本で生まれ育ち日本語しかできない李悠紀さん、李悠太さん家族がこのまま強制送還されてしまえば、家族のこれからの生活、子どもたちの教育にとって取り返しのつかない影響を与える可能性があります。また、これから多くの外国人との共生が大きな課題になっている日本社会にとって、李悠紀さん家族を「退去強制」することは決して正しいとはいえません。
本日、家族のおかれている切迫した状況の中、私たちは、入管に対し高銀烈さんの収容を中止するよう求めるとともに、法務省に対し「退去強制」命令の撤回と「在留特別許可」を出すように再考を求めていくために、「李悠紀さん家族の生活を守り、在留特別許可を求める緊急集会」を開催し、多くの人たちが参加しました。
私たちは、集会参加者の総意として、収容しないこと、「退去強制」命令を撤回すること、「在留特別許可」を交付することを強く求めます。
以上、決議します。
2005年2月16日
「李悠紀さん家族の生活を守り、在留特別許可を求める緊急集会」参加者一同
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