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■韓国・議政府ワンコリアフェスティバルに参加して
コリアNGOセンター代表理事   鄭甲寿(2004年5月14日〜16日)

ソウルの北(38度線)にもっとも近い街、議政府で、5月14日から16日まで開かれた「議政府ワンコリアフェスティバル」に招請され参加した。 第11回目を迎える同フェスティバルと日本で開かれているワンコリアフェスティバルは、6年前から、同じ名前であった縁から交流が続いていたものであり、日本から毎回音楽家や舞踊家を伴って参加していた。ちなみに、これまで参加したアーティストは、朴保、田月仙、李政美、沢知恵、白香珠氏らである。
これまでは、アーティストの舞台公演と私の挨拶(必ず観客と一緒に「ハナ」を合唱する)が主だったが、今回は、はじめて「統一文化セミナー」と題するセミナーも開かれ、私もパネリストとして発表するように求められた。 セミナーのメインテーマは、「文化芸術を通じた民族の同質性の回復と統一の架橋」であり、そこで私に与えられたテーマは、「世界に分散している民族を一つにするために、文化芸術はどう進むべきか?」というものであった。
他に、中国からイ・ジンスク氏、ロシアからキム・スンリョク氏、そして北朝鮮から脱出して一年というキム・チョルン氏がそれぞれの立場から主題発表をした。 総じて、文化芸術を通して民族的一体感を高め、統一に寄与しようという主旨のものであった。
ただ、他地域のパネリストが「同質性」の回復を中心に話したとすれば、私は「異質性」を「多様性」として包容することの大切さを、あえて強調したといえよう。民族的一体感も、多様性の尊重が前提になるべきであると思うからである。

また、グローバル化の進展によって、韓国でも移民や外国人労働者が増大しており、そうした他者や異質との共生が重要な課題となっている。にもかかわらず、同胞である中国・朝鮮族に対してさえ排他的な、また在日同胞に対してもいまだ無知な韓国社会の現実がある。だからこそ、同胞である海外コリアンの多様性を尊重することが、より重要なのである。
とはいえ、最近韓国社会が東北アジア地域の同胞に対して急速に関心を高めていることは事実であり、こうしたセミナーやフォーラム、シンポジウムが増えている。こうした機会に、様々な意見を交わせることが大切であり、それが互いの理解を深め、多様性を尊重することにつながるであろう。

ところで、今回出会った「脱北者」であるキム・チョルン氏の話も興味深いものであった。キム氏はピアニストとしてあの「チャイコフスキーコンテスト」で優勝したという経歴の持ち主であり、まだ三〇代前半の若さである。キム氏が監督をしている「ピョンヤン芸術団」(半年前に結成されたばかりという)も「脱北者」だけで構成されており、舞台で実際に見たその実力も相当なものと感じられた。
キム氏によれば、最近の「脱北者」(昨年一年間だけで約千人にのぼるという)の中には、いわゆる「エリート層」である芸術家が増えているとのことである。したがって「脱北者」だけでレベルの高い芸術団が可能になったというのである。そうした芸術団が韓国で自由に活動しており、北朝鮮の芸術を身近に見られるということに、時代の変化をあらためて実感する思いであった。
韓国の変化の速さから目が離せない。

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