柳仁村(ユ・インチョン)韓国文化観光部長官が3月8日、大阪市生野区のコリアタウンを訪問、在日同胞らと懇談会を持った。今回の訪日は、金子一義国土交通大臣との観光振興に関する韓日会談をはじめ、地方都市への観光客誘致イベント、名誉観光大使の任命など、厳しい経済不況による円高ウォン安を利用し、この機会に日本人観光客をさらに呼び込もうと準備された。
柳仁村長官は、韓国の俳優界の重鎮。主演映画やドラムが多いため、その知名度を生かした長官自らによる観光セールスとなった。柳長官は、訪日に合わせ大阪生野のコリアタウン訪問を希望したことから、急遽在日同胞たちとの懇談会が準備された。コリアタウンの中にある班家食工房を会場に、コリアタウンの商店主らと懇談した。
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テーブル席の右から2番目が柳仁村文化観光部長官 |
コリアタウンで長官を迎え入れた御幸通中央商店会の洪呂杓(ホン・ヨピョ)会長が、「コリアタウン訪問を歓迎し、日本の地で韓国文化を広げることに貢献している商店主たちをぜひ励ましてほしい」と挨拶した。
柳長官は、一度コリアタウンを訪問したかったと述べた上で、高齢でもまだ現役で食材店を切り盛りする在日一世たちに、「私たちが今あるのは皆さんのおかげです。大阪の地でたくましく暮らしている皆さんへの関心を政府としてしっかり持ちたい」と労った。
また、御幸通東商店街振興組合の井上修徳理事長は、「コリアタウン周辺は済州島出身者が多いので、ぜひ済州島との交流提携に長官の知恵を借りたい」と要望した。これに対して柳長官は、「生野区が済州島出身者が多いことは聞いているので、どんな方法が可能か帰って検討したい。」と答えた。柳長官との懇談会には、民団大阪府地方本部の金漢翊(キムハニク)団長、李龍権(イヨングォン)議長のほか、ノンフィクション作家の高賛侑(コ・チャニュ)さん、聖公会生野センターの呉光現(オ・クァンヒョン)総主事、韓国伝統舞踊研究家の金姫玉(キムヒオク)さん、当センターの金光敏(キムクァンミン)事務局長も出席した
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