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■ コリアウィーク事業「ワンコリアからワンワールドへ」          << TOP

(2004年10月23日〜31日) 

コリアウィーク ワンコリアからワンワールドへ〜時空を超えて〜を開催コリアウィーク事業の概要

10月23日(土)から10月31日(日)までの期間、ワンコリアからワンワールドへ〜時空を超えて〜をテーマに大阪・生野コリアタウン(御幸森商店街)を主舞台にしたコリアウィーク事業が行われた。コリアNGOセンターと御幸森三商店街の若手のまちづくり組織であるコリアタウン推進委員会が主催した。
言うまでもなく、大阪・生野コリアタウンは、日本全国で最も多くの在日コリアンが暮らす街だ。かつて「猪飼野・朝鮮市場」という名で、独特の歴史と文化を刻んできたこの街は、いにしえの古代から現在まで朝鮮半島と日本(列島)との歴史的な絆が深い地域でもある。古代には朝鮮半島から多くの百済系渡来人が移り住み、海外文化受容の窓口として一大文化圏が形成された。そして近代に入り、日本の朝鮮半島植民地支配の結果、日本への渡航を余儀なくされたコリアンがこの地に定住し、一大コリアンコミュニティとして発展してきた。     

グローバル化が加速する21世紀にあって、今後日本社会の一層の多民族・多文化化は、避けて通れない。生野コリアタウンという街には、日本(社会)の過去・現在・未来の根幹に触れる歴史的・社会的テーマが凝縮されている。だからこそ生野コリアタウンは、ワンコリアへ、ワンアジアへ、ワンワールドへ、時空を超えて連なる普遍性を持っている。

梁石日Vs黒田征太郎の公開対談今回のコリアウィーク事業は、生野コリアタウンの‘街’全体を舞台にした多彩なプログラム開催をワンパッケージにすることによって、「生活の場」である地域社会の活性化と、参加する市民へ多民族・多文化共生社会の実現に向けた「楽しさ」「気づき」「学び」を実感する機会を提供するものとして企画された。生野コリアタウンを舞台にした、こうした取り組みは初めての試みであった。 第3回東北アジアコリアンネットワーク国際会議を皮切りに、映画上映、韓国料理教室、ライブ、トーク・対談、古代史の講演会、フェスティバルなど、実に多彩なプログラムが行われた。第20回ワンコリアフェスティバルや、タイ・フィリピン・中国などのニューカマー外国人が参加するマイマイフェスティバル2004inコリアタウンには、それぞれ2万人と3千人の市民が参加した。それ以外のプログラムには、コリアタウン内にある多目的施設である班家食工房を会場にして、延べ300人の市民が参加した。

また、この期間中、コリアタウンの人権研修として豊中市立第一七中学校、枚方市立東香里中学校、貝塚市立第一学校、高槻市立冠中学校の生徒延べ700人を受け入れた。新しい実践は、いつも新しい機会を準備するものだ。
コリアウィーク事業を実施することで、地域社会に根づくコリアタウン推進委員会、御幸森中央商店会、班家食工房などと具体的な事業を取り組む過程で、「清濁」含み込んださまざまな人との「つながり」−関係性が生まれた。「価値観」や「個性」がぶつかりあうこと自体が、コリアタウンの地域社会の活性化に向けた不可欠な課題としての相互理解につながるのだ。新たな文化の創造は、既存の伝統が批判され、破壊され、再構築されるなかで、創られてきたものに違いない。地域社会の活性化も、古くからそこに暮らしてきた人々―「土」の人々と新しく入ってきた人々―「風」の人々とが対立しつつ、融合することで新たな地域社会の「風土」を形作っていく。 コリアタウンにある韓国食材メーカーが所有する班家食工房を会場にしたプログラム開催も、コリアタウンの新しい文化発信の拠点として発展する可能性を感じさせた。これまでコリアタウンで暮らす人々の多くは、祖国の南北分断や日本社会の差別によって余儀なくされる「過剰な」政治・社会状況を背景に、幾十にも重なり合う二項対立的な構図のなかに常に投げ込まれてきたといえる。ニューカマー外国人との出会いと交流、さらには映画や音楽などを自然と「生活の場」で共有する公共空間を通じて、在日コリアン自身が新たな気づきや視野の広がりを獲得する意味は小さくないだろう。 地域社会の崩壊の危機が叫ばれて久しい。「都市部でも農村部でも、地域固有の歴史、伝統、価値観、生活様式を持ったコミュニティが崩壊し、代わって、ちょうどファーストフードのように全国一律の均質的な生活環境が拡大し」、日本の地域社会は「ファースト風土化」している(「ファースト風土化する日本」三浦展著)。グローバル化が加速するなか、都心と地方に限らず、個性的な街の風景が消え、人の流動性と匿名性が増大するに伴い人と人との「つながり」が断ち切られる一方で、地域社会における「管理」と「犯罪」が増大する悪循環に陥っているのだ。 生野コリアタウンには、@多様性、A歴史性―街の記憶、B個人性、C歩けること、など街の魅力を創りだす潜在的な地域資源に溢れている。今回のコリアウィーク事業は、生野コリアタウンの魅力を顕在化させ(地域資源力)、人や物をつなげ(コミュニティ力)、それを通じて成熟した市民の力を育む(市民力)ための「ひな型」を実感させる取り組みであった。

お問い合わせ 特定非営利活動法人 コリアNGOセンター center@korea-ngo.org
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