さる6月7日と8日の2日間にかけて韓国の国会議員らが民族学級の現場を視察した。今回の視察は、「教育から希望をさがす国会議員のつどい」(教育希望議連)による公式視察で、議連所属の三名の国会議員が来阪し、現場訪問を行った。
今回の視察は、当センターが民族学級に対する韓国政府レベルの関心喚起を目的に、関係機関を通じて要請してきたもので、韓国の国会議員による民族学級公式視察は今回が初めて。
今回視察来阪したのは、柳基洪(ユ・ギホン)議員、姜惠淑(カン・ヘスク)議員、李啓安(イ・ゲアン)議員の三名。守口市立寺方小学校と大阪市立東桃谷小学校の民族学級をそれぞれ訪問したほか、民族学級保護者らとの懇談会、民族講師らとの意見交換、また、民団大阪府本部の仲介で大阪金剛学園などを訪問した。
また、民族学級(民族クラブ)の視察を踏まえて、大阪府庁と大阪市役所を表敬訪問し、大阪府では高杉豊副知事、綛山(かせやま)哲男教育長らが、大阪市では井越將之副市長、永田祥子教育長らが、応対した。
公式視察を終えて、「教育希望議連」責任研究員(事務局長)の柳基洪議員は、帰国後、すぐに教育人的資源部長官と会い、視察の報告を直接するとともに、駐大阪総領事館とも連携して、民族学級に関わる支援策について検討したいと表明した。
韓国社会で在日同胞に対する関心が高まりを見せる中での民族学級の公式視察となり、今回を契機に民族学級に関する関心がさらに高まることを期待したい。当センターでは、韓日両政府に対して、専門的な見地から政策提言をすすめていく予定。
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