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■大田原市教育委員会の教科書採択に関わる今回の決定に抗議する緊急アピール

戦後60年という歴史的節目の今年、日本とアジア諸国との友好関係づくりに、高い関心が集まっています。現在、靖国問題をめぐって韓国や中国との関係が冷え切り、なかなか打開策が見えてこないまま、過去の戦争被害を振り返る暑い夏がやってきました。

そうした中、本日、7月13日栃木県大田原市教育委員会において、新しい歴史教科書をつくる会が主導した扶桑社の歴史・公民教科書が採択されました。私たちは、日本の朝鮮半島植民地支配やアジア侵略などの歴史を風化させてはならないとの観点から、今回の大田原市教委の教科書採択に強く抗議し、今後各地で採択されていく教科書採択において、市民の方々にあらためて良識的な判断をよびかけたいと思います。

扶桑社の歴史・公民教科書の執筆陣は、日本のアジア侵略の過程で受けた被害を軽視する人々によって構成されており、教科書内容には復古調の記述が目立ちます。

今回の大田原市教育委員会の決定は、大田原市内の中学校に学ぶ子どもたちが、過去の歴史認識を誤ってとらえるだけでなく、平和と人権尊重の時代を切り開くべき子どもたちの将来選択を逆に狭めてしまいはしないかと危惧されます。また、大田原市内の中学校にも外国にルーツを持つ子どもたちは通い、その中には、過去の植民地支配に起因して渡日してきた旧植民地出身者の子孫、すなわち在日韓国・朝鮮人の子どもたちも学んでいます。 

ナショナリズムを煽るかのような扶桑社の教科書では、こうした民族的・文化的マイノリティの子どもたちの心身発達に、悪い影響を与えるのではないかと強く懸念せざるをえません。

今回、大田原市教育委員会は、言わば政治色の濃い決定を行いました。教育に対する政治介入を容認しないという原則を壊してまでも、特定の政治性向を持つ人々によって作られた教科書をあえて採択する意味は理解に苦しみます。今回の大田原市教育委員会の決定が、アジア諸国との友好の妨げになることを危惧するばかりです。

これから本格化する各地の教科書採択に際して、大田原市教委の今回の決定が教訓となり、教育の中立・公正の原則を堅持し、国際化や情報化社会にふさわしい開かれた学校づくりをめざす観点から、全国の自治体が、これ以上扶桑社の教科書を採択しないよう、教育委員会関係者、保護者、教職員、そしてすべての市民に訴えたいと思います。

私たちは、在日コリアンの人権、教育の保障に取り組む立場から、教科書採択において、多民族・多文化共生社会をめざす様々な国内外の潮流に沿う決定が下されるよう強く呼びかけるものです。

          2005年7月13日  境界から共生へ〜

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