コリアNGOセンター 生野コリアタウン/フィールドワーク・コリア文化体験
   大阪市生野区は全国一の在日コリアンの多住地域です。 韓国・朝鮮籍をもつ在日コリアンだけでも約3万人に上り、生野区の人口の約4人に1人にあたります。 JR、近鉄、地下鉄が交差する鶴橋駅界隈には、キムチの匂いが漂い、色鮮やかな民族衣装のチマチョゴリなどを売る店などが所狭しと建ち並ぶ国際市場が広がっています。
 そこから徒歩12分ほどに位置する御幸森商店街は朝鮮市場/コリアタウンと呼ばれ、特に在日コリアンが密集して暮らす街です。旧猪飼野にあたるこの界隈は、古代には百済系渡来人の活躍の地でした。そこは百済郡内にあって、渡来の文化と人々が上陸した古代の国際港難波津の一つに面し、百済川の水運に恵まれた交通の要衝でした。
 また近代に入っては、日本の朝鮮植民地支配の結果、韓国・済州島などから多くのコリアンがこの地への居住を余儀なくされました。コリアタウンの東をほぼ直線状に流れる平野川は、「歴史の川」として、その事実を今に伝えています。生野コリアタウンは、日本の「過去」と「現在」と「未来」の根幹に関わる課題が「凝縮」している街でもあるのです。

 当センターでは、生野コリアタウンを舞台に、在日コリアンのスタッフによるフィールドワーク、体験学習(「ハングル入門」「民族楽器:チャンゴの演奏」「キムチづくり」など)、講演など、訪問される団体に応じて多彩なプログラムを実施しています。
 当センターでは全国から小・中・高の修学旅行をはじめ、「異文化理解」や「歴史学習」などの総合学習の一環として、また教職員やPTAなどの人権研修としても当プログラムは、積極的に活用されています。
 

⇒ 当センターが行なう生野コリアタウン体験学習に関しては、
   「体験学習プログラム」のページでご案内しています。


▼生野コリアタウン体験学習 案内ビデオ (8分35秒)