関東大震災朝鮮人虐殺100年を迎える今年、各地でさまざまな追悼行事が開催されていますが、大阪でもコリアNGOセンターなどが共催で「関東大震災・朝鮮人虐殺100年を問う 日本の虐殺責任を明らかにし、ヘイトクライムを許さない映像と講演のつどい」が開催され、約90名が参加しました。
集会では震災時に官民によるデマや流言飛語が拡散し、朝鮮人虐殺が引き起こされてきたことを描いた映像資料が紹介され、その後、ジャーナリストの中村一成さんから講演が行われました。中村さんは過去の植民地時代からの暴力的、差別的な政策の帰結として朝鮮人虐殺があり、加害の歴史に対する反省なしに、戦後朝鮮人を徹底して排除してきたと語り、現在まで続くヘイトクライムと地続きの認識が必要と指摘しました。その上でヘイトなくすための法制度の整備や地域を中心とした垣根を越える市民の連帯が求められていると訴えました。
その後アピールに立った郭辰雄コリアNGOセンター代表理事は、日本の戦後民主主義は当初から在日コリアンを排除するものであり、それは今も外国人の地域への参画を阻む社会につながっている。こうした社会のありようが差別、ヘイト生み出していると語りました。
活動報告