活動報告

DHCのヘイト文章、大阪市は審査せず

 株式会社ディーエイチシー(DHC)の「ヤケクソくじについて」という文章に対する大阪市ヘイトスピーチ対策条例にもとずく申出の回答が6月2日付でありました。結果は条例が対象とする「大阪市内でおこなわれた」もしくは「大阪市民等に関するもの」「大阪市内に拡散」などの要件に該当しないため、拡散防止措置及び認識の公表を行わないということでした。文章そのものは5月31日には削除されているため申出の意味が消滅しているとはいえ、大阪市の条例がネット上のヘイトスピーチにどう対応できるのか改めて課題が浮き彫りになったかと思います。大阪市の条例ではネットのヘイトスピーチは難しい案件であることは承知していました。しかしあえて申出をおこなったことでDHCのヘイトスピーチに当事者である在日コリアンとして強く抗議の意思を表し広く知ってもらい、問題提起してきたことで、DHCの文書削除という成果に一定の役割を果たせたのではないかと思います。今後ともコリアNGOセンターとしてヘイトスピーチ解消のために努力していきますので、関心を寄せ、支援してくださった皆さまに御礼申し上げるとともに、これからも変わらぬご支援をお願いいたします。

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